ファインディング・ジョー「英雄の法則」にも出演されている太極拳のマスターで、タオの神髄を伝えるツォンリャンアル・ファン先生が、株式会社VOICEプロジェクトが主催するセミナーで来日されるということで、インタビューしませんかとの話をいただき、せっかくお話を聞くなら、この貴重な機会に、他の方にもファン先生に会っていただきたく思い、京都で公開インタビューでお話をお聞きすることになりました。
ファン先生は、35年前の1975年以来、2度目の来日ということで、1975年と言えば、昭和50年。相当昔なので、日本の変貌ぶりに驚かれるのではないかと思っていたんだけれど、さすがに太極を知り尽くしたファン先生。浮き世の変化にはあまり関心が無いようで・・・笑 ただただ、日本の滞在を満喫していたようです。
実は、ファン先生、ジョセフ・キャンベル氏ととても親しい友達でした。過去の来日では、ジョセフ・キャンベル氏と来日。一緒に日本を行脚したそうです。
翌日も先生とご一緒したんですが、とにかく歳を感じさせないタフさで、全く疲れることなく、元気いっぱいで、同行する若い僕たちの方が疲労が見えるくらいでした。。。このエネルギーの源こそ、ファン先生の太極にありました。
さて、その太極、タオとは何か?シンプルで深い、生き方の極意を味わってください。
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ファインディング・ジョー「英雄の法則」を知るまでは、ファン先生のことは知らなかったのだけれど、ファインディング・ジョー「英雄の法則」の中でも、とってもシンプルだけれど、わかりやすく奥深いメッセージを伝えてくれていた。実際に会ってみると、思っていた以上に気さくで、御年78歳ながら、何よりも、年齢を感じさせないとってもパワフルで、スピード感のある方だった。やはり太極拳が先生の若さの源だそうだ。
好奇心旺盛で、まるで子供のように自由で、リラックスしていて、のびのびと、いつでもどこでも、ふと見るとダンスのようにしなやかな太極拳を舞っている、楽しい先生だ。
先生は、建築を学ぶために香港からアメリカの大学へ進学し、その後ロサンゼルスで建築事務所に就職して働いていたところ、ハリウッドのとある交差点で、あの世界的なエンターテナー、サミー・デイビス・Jrに突然声をかけられ「中国人のダンサーを探しているんだけれど、ちょうどいいところにいた。君は踊れるか?」といきなり言われ、子供の頃から太極拳をやっていたので、興味を感じオーディションへ、結果、サミーの全米ツアーのバックダンサーとなり、建築の道からショービジネスの世界へ。。。映画にもいくつも出たこともあるそうだ。。。
先生のお話を聞いていると、有名なハリウッド俳優や様々な著名人の名前がポンポン出てきて、親交があり、友達と言うことで、驚かされるばかりだったんだけれど、中でも、ファインディング・ジョー「英雄の法則」のテーマともなっているヒーローズ・ジャーニーのジョセフ・キャンベルとは大の親友だったそうだ。
先生が伝えるリビングタオという「人生をいかに生きるか」ということを日々の生活の中から見出していくという思想、考え方は、実はとても奥深くて、常に自分の中心であり、自分が立っている大地、足下からバランスを整えて、すべてはそこから始まり、天へ地へ、そして空間全体へと拡がって行く世界をどう創造していくのか、それはもっとも根源的な自分からしか生まれず、そのためにも、自分の中心を見出すために、太極があり、身体で体現していくということの重要性を伝えてくれる。
香港の外れで、農作業する人々が踊るようにやっていた太極拳を幼少期から覚え、文化であり、身体に染みつくように学んだ太極拳。そして、建築に興味を持ち、中国からアメリカへわたり、建築を学ぶ中で、自分自身の身体に建築と同じコンセプトを見出しながら、華々しい世界も垣間見た先生。
人生はどんな出来事があるかわからないけれど、何か直感を感じ、興味を感じたら、迷わずそれに飛び込んでみるといい。そして、思うがままにやってみる。必ず不思議な導きがあって、自分が予想もしなかった素晴らしい未来が待っている。実際に、そうやってこれまでやってきたからねと、人生をずっと楽しんで来たファン先生。気づきと学びいっぱいの素晴らしい老師でした。。。まだまだお元気なので、また、日本にやって来て、その叡智を伝えて欲しいと思いました。