今回のインタビューは、テキスト版でお送りいたします。
1月14日(2012年)に、全国一斉に『第4の革命』の上映会が行われた。すべての都道府県というわけにはいかなかったが、全国主要都市を始め、かなりの人々がこの日、この映画を見て、再生可能エネルギー100%へ動きを加速するべく、人々が意識を一つにした日でもある。もちろん、これまでも再生可能エネルギーへのシフトへのアクションは、多くの活動家を始め、人々によって行われてきたが、福島第一原発事故後、多くの人々の気づきがあり、認識が変わって、再生可能エネルギーへのシフトは必然的な方向へと意識づけられたと言ってもいいだろう。
『第4の革命』は、公開当時約13万人が映画館に足を運ぶ、こうしたドキュメンタリー映画としては異例のヒットとなった。そして、3.11以降、ドイツでTVで放映され、約200万人がこの映画を視聴し、ドイツが国として脱原発を決断する方向へと導いた映画とも言われている。この映画を製作したフェヒナー監督は、とても情熱を持ってこの映画に取り組み、そして、監督自身が、再生可能エネルギーへのシフトへと精力的に活動している一人だ。映画監督ではあるけれど、再生可能エネルギーへのシフトを訴える活動家という側面もあると言えるだろう。監督の思いや言葉はとても明確で、明晰だ。それは、監督がこれまでの取材や映画の製作の中で調査し、多くの現場に足を運んで、専門家の話を聞き、対話してきた中で得てきた情報や可能性に対する確信から導き出されたものだろう。
『再生可能エネルギーへのシフトは100%可能だ』
監督は自信を持ってそう答える。僕もそれに同意するし、そうならなければ地球の未来はないだろう。地球の未来、人類の未来を保証するのは、神様ではなく人間自身。どんな未来にしたいのか、どんな未来を創造するのか?それは、すべて僕たちの選択にかかっている。子供たちの、そして、またその子供たちの未来のために、僕たちは責任を持って、持続可能な選択をして行かなければならない。
今回は、急遽、フェヒナー監督を取材できることになり、わずか、20分という短い時間でのインタビューであったために、監督個人の思いやその背景へと迫ることは出来なかったけれど、これからのエネルギー問題への意識を高めるヒントとなれば幸いです。